
子どもが突然けいれんを起こす――。
それはどのママにとっても、想像するだけで胸が締めつけられる出来事ですよね。
私の息子が初めて熱性けいれんを起こしたのは、1歳のとき。
あのとき感じた恐怖と、医師や看護師さんの支え、そして「知っておくことの大切さ」を、これから同じような経験をするかもしれないママたちに伝えたいと思い、この記事を書きました。
保育園からの発熱連絡、そして自宅での昼寝中に起きたけいれん
その日は保育園から「発熱がある」と連絡が入り、早退して家で過ごしていました。
昼寝の時間、私は息子を抱っこしながらソファに座っていたときのことです。
突然、息子の体が反り返り、白目をむき、両手をぎゅっと握ってガクガクとけいれんを起こしました。
初めて見る光景に、頭が真っ白に。
パニックになりそうな自分を抑えながら、そっとベッドに寝かせ、すぐに119に連絡しました。
救急搬送までの数分がとても長く感じた
電話で状況を説明しながら、息子に「大丈夫だよ」と声をかけ続けました。
けいれんは3〜4分ほどでおさまりましたが、息子は目を開けず、ぐったりとしたまま。
救急車が到着し、救急隊員の方が呼吸器をつけてくれました。
「受け入れ先を探しますね」と言われる間、安堵と不安が入り混じり、
手の震えが止まらなかったのを今でも覚えています。
病院での処置と、先生の言葉に救われた
病院に到着したころには息子の目は開いていましたが、泣くこともなくぼーっとしている様子。
処置室から「ママ〜!」と泣き声が聞こえた瞬間、心の底からホッとしました。
先生に「熱が40度まで上がっていますね。座薬を入れます」と言われ、落ち着いたところで今回の経過を説明しました。
「今回は収まりが早かったのでよかったですが、
10分以上けいれんが続くと脳に影響が出ることがあります。
救急車を呼んで正解でしたよ。
今後24時間は再発の可能性があるので、よく観察してあげてくださいね。」
さらに、
「もし次にけいれんが起きたときは、動画で撮ってもらうと診断に役立ちます。」というアドバイスも。
私を落ち着かせようと「怖かったですよね。」と寄り添って話を聞いてくれてあのときの先生の言葉には救われました。
24時間の見守り、そして学んだこと
帰宅後は、夫と交代で息子を見守りました。
再びけいれんが起きることはなく、熱も下がり、一安心。
思い返すと、SNSで以前に「熱性けいれんを起こした子の動画」を見ていたことが、あのとき冷静に対応できた理由のひとつだったと思います。
「うちの子には関係ないかも」と思うことでも、知識を入れておくことは大切。
いざというときにママが落ち着いて行動できる助けになります。
同じように不安なママへ
熱性けいれんは、多くの子どもに起こる可能性のある症状です。
そして、ほとんどの場合は後遺症もなく回復します。
でも、初めて見ると本当に怖いですよね。
あのときの私も、心臓がバクバクして涙が出そうでした。
だからこそ伝えたいのは、
「ママが悪いわけじゃない。落ち着いて行動するだけで大丈夫。」ということ。
この体験談が、どこかのママの安心につながれば嬉しいです。
そして、いつかあなたの経験も、他の誰かの助けになりますように。

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